不倫問題カウンセラーの花田好久です。
ある占い番組で、俳優の平泉成さんが、結婚後一度も不倫していないことを言い当てられていました。
平泉さんは、長い結婚生活(約30年)の中で、なぜ一度も不倫をしなかったのでしょうか?
そのことについて、平泉さんは、「自分でしないと決めた」と語っておられました。
「たかだか平泉成のところに、苗字まで変えて、人生をかけて、嫁にきてくれたのだから、ちゃんとしなきゃだめだと思って」とのことです。
自分はたいした人物でもないのに、人生をかけて嫁いできてくれた奥様。
奥様のその覚悟に応えるためには、自分もちゃんとしないとダメだと思われたのでしょうね。
そして、奥様に対する感謝の念を持ち続けてきたからこそ、30年前の誓いを守り続けてこられたのだと思います。
不倫をしてしまった夫も、プロポーズを受け入れてくれた妻に感謝の思いを抱き、
「妻を必ず幸せにするぞ!」
「妻を決して裏切ることはしない」
と思っていたはずです。
夫には、その当時の気持ちをぜひ思い出して頂きたいと思います。
そして、その気持ちがまだ自分に残っているのか?
「もう一度妻を幸せにしよう」という強い思いがあるのか?
自分の胸に手を当てて考えてみて欲しいのです。
残念ながら、そのときの気持ちは消えて無くなってしまったのなら、妻にやり直そうと言わない方が賢明かも知れません。
第一、妻に失礼ですし、不倫後のやり直しの道はそう容易くはありません。
「離婚すると色々面倒そうだから」
「離婚して一人になるのはイヤだから」
「自分の不倫で離婚になると体裁が悪いから」
といった理由で、何となく妻とやり直そうとしても、途中で心が折れてしまう恐れがあります。
貴方の妻は人生をかけて貴方のもとに嫁いできました。
それだけの覚悟をして、夫のため、子供のため、家庭のために努力をしてきたのに、不倫で裏切られてしまいました。
夫の仕事を優先して、自分の仕事をセーブしたり、夢をあきらめた方もいるでしょう。
妻からすれば、夫をまだ愛しているとしても、そんなに簡単に不倫を許せるはずがないですよね。
それでも、妻は不倫した夫ともう一度人生を歩もうとしてくれています。
そうやって、二度も自分に人生をかけてくれた妻に対して、感謝の思いが感じられるでしょうか?
「今度こそ、自分も残りの人生をかけて、妻をもう一度幸せにするぞ」と心に誓えるでしょうか?
そうした思いが、不倫後のやり直しの道を進むための原動力になるのです。
花田好久(はなだよしひさ)。不倫問題カウンセラー。1975年2月生まれ。既婚。福岡県出身。東京都八王子市在住。
男性カウンセラーの特性を活かし、不倫をする夫の心理を読み解くのを得意とする。
相談者や読者からは「不倫を解決できた」「心が救われた」「勇気づけられた」と、多数の感謝と支持の声が寄せられている。