不倫後のやり直しは夫婦で楽しい時間を過ごすべき?
不倫問題カウンセラーの花田好久です。
夫が不倫をやめた後は、不倫相手との時間が無くなるため、必然的に夫婦で共に過ごす時間が増えると思います。
そして、大半のご夫婦では、その時間の多くが、不倫問題の話題で占められることになります。
夫婦で不倫問題について話し合う時間は、決して楽しい時間ではないでしょう。
過去の不倫のあれこれを蒸し返して、嘆いたり、落ち込んだり、夫を問い詰めたりしても、それが何になるのか?
お互いに嫌な気分になるだけだし、不毛な時間なのではないか?と思うこともあるでしょう。
どうせ夫婦で同じ時間を過ごすのなら、楽しく過ごした方が良いと思うのが人情というものです。
それに、夫婦で楽しい時間を過ごしていた方が、夫の不倫で壊れかけた夫婦関係を修復できる気にもなるでしょう。
では、不倫後のやり直しの過程では、出来るかぎり夫婦で楽しい時間を過ごすべきなのでしょうか?
もちろん、妻が夫と楽しく過ごせる気分のときは、共に楽しく過ごすのも良いでしょう。
しかし、楽しく過ごしてさえいればやり直せる(夫婦関係修復が上手くいく)のかというと、それは違うと言わざるを得ません。
不倫後のやり直しの過程では、夫に寄り添ってもらいながら、妻が辛い気持ちを吐き出す時間が必要です。
また、過去の不倫を振り返って、妻が夫に疑問や不安をぶつけ、夫が真摯に答える時間も必要です。
こうした時間を積み重ねることが、妻の心の回復のために不可欠であると共に、不倫で損なわれた夫婦の信頼関係を再構築していくためにも必要なのです。
ですから、夫婦で不倫問題について話し合う時間は、楽しい時間ではなくても、決して不毛な時間などではありません。
それどころか、不倫後のやり直しを目指す夫婦にとって、大変重要な時間なのです。
結婚式のときの誓いを思い出してみて下さい。
夫婦は、健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすこと
どんなご夫婦でも、相手と一緒に楽しくやれればそれで良いと思って結婚したのではないと思います。
辛いときや悲しいときはお互いに支え合える、信頼し合える、強い絆で結ばれた夫婦になりたいと思って結婚されたのではないでしょうか?
夫の不倫後、改めてそういう夫婦を目指すのなら、上記のとおり、共に楽しい時間を過ごすだけでは不十分です。
楽しい時間ではなくても、夫婦で不倫問題について話し合う時間を大切にして欲しいと思います。
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花田好久(はなだよしひさ)。不倫問題カウンセラー。1975年2月生まれ。既婚。福岡県出身。東京都八王子市在住。
男性カウンセラーの特性を活かし、不倫をする夫の心理を読み解くのを得意とする。
相談者や読者からは「不倫を解決できた」「心が救われた」「勇気づけられた」と、多数の感謝と支持の声が寄せられている。