不倫後のやり直し〜妻の求めていることが分からない
不倫問題カウンセラーの花田好久です。
不倫後の夫のカウンセリングや、夫婦カウンセリングでは、夫から「妻が自分に何を求めているか分からない」といったご相談があります。
自分なりに妻の要望を察して、言葉をかけたり、何かをしようとしても、妻の求めているものと食い違ってしまう。
すると、妻から「はぁ?何言っているの?」「あなたは何も分かっていない!」などと、ひどく叱責されるというのです。
良かれと思ってかけた言葉や行動が「まちがい」であり、妻から叱責され続けると、夫は徐々に自信を失い、萎縮していきます。
「まちがいさがし」ならぬ「正解(妻の求めているもの)探し」に慎重になるあまり、自分から積極的に妻に声をかけたり、妻のために何かをするのをちゅうちょするようになります。
その消極的な姿勢がさらに妻の怒りに火をつけ、夫はますます萎縮するという悪循環が生じてしまうのです。
こうした悪循環に陥りやすい夫というのは、良くも悪くもプライドが高く、仕事もできる男性が多いように見受けられます。
自分は「できる男」のはずなのに、妻の求めていることすら把握できず、良かれと思ってやっても間違えて、叱られてしまう・・。
その繰り返しでプライドがひどく傷つき、「どうせオレなんて」といじけてしまい、不倫後のやり直しという「上手くできないこと」から逃げ出したくなります。
あるいは、「オレがこんなに頑張っているのに、なぜお前は回復していかないんだ!」などと、逆ギレしてしまう夫もいます。
元をただせば自分の不倫が原因とはいえ、自分なりに努力をしているのに、それが報われるどころか、逆に叱られてしまうというのは、夫にとっても辛いものです。
「できる男」として、努力さえすれば報われてきた人にとっては、さらに苦痛は大きくなるでしょう。
しかし、夫になかなか自分の気持ちや要望を分かってもらえない、その妻のストレスは、夫のそれとは比較にならないほど大きいものです。
その点は決して忘れてはいけません。
また、妻が夫に「私の求めているのはそこじゃない!」と怒るのは、夫なら自分の気持ちを分かってくれる、要望に応えてくれると期待しているからです。
不倫をしたにも関わらず、それでもなお妻が期待してくれているのは大変ありがたいことですよね。
そもそも、妻の求めていることや、言って欲しい言葉を、ノーヒントで、的確に応えることができる夫なら、最初から不倫をすることはありません。
妻の気持ちを想像しなかったり(できなかったり)、察するのが苦手であることが、不倫の大きな一因となったわけです。
ですから、不倫をしてしまった自分が、妻の求めていることをすぐに分からないのは、ある意味当たり前のことだと思っておくことです(注!「分からないのは仕方ない」と開き直るのとは違いますよ)
そうすれば、「妻の求めていることが分からない自分」を過度に卑下したり、落ち込み過ぎずに済みます。
そういう心持ちで、「妻の求めていることは何か?」を改めてよく考えてみることです。
ヒントは妻が持っていますので、妻の様子をよく観察し、これまでの妻の言動や態度や反応を思い出してみることです。
自分がどう接したら妻は喜び、逆に怒ったのかを思い出してみて下さい。
ただ、不倫をする前と不倫が発覚した後では、同じことをしても妻の要望に応えられない場合があります。
そこが不倫後のやり直しの難しい部分ではあります。
そんなときは、私の不倫反省本や、当サイトの記事を参考にしたり、お叱り覚悟で妻に尋ねてみて下さい。
こうした努力をすぐに放棄して、
「私には妻の求めていることは分かりません」
「正解が分からないので、怖くて何もできません」
ではダメですよね。
妻の求めていることをすぐに分からなくても良いのです。
妻に叱られることは甘んじて受け入れ、一つずつでも、少しずつでも、妻の要望に応えられる夫になっていきたいものですね!
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花田好久(はなだよしひさ)。不倫問題カウンセラー。行政書士。1975年2月生まれ。既婚。福岡県出身。東京都八王子市在住。
男性カウンセラーの特性を活かし、不倫をする夫の心理を読み解くのを得意とする。
相談者や読者からは「不倫を解決できた」「心が救われた」「勇気づけられた」と、多数の感謝と支持の声が寄せられている。