不倫問題カウンセラーの花田好久です。
夫の不倫が発覚しても、「もう一度夫とやり直してみよう」と考える妻もいます。
やり直す理由には、「子供のため」「経済的な不安」「世間体やプライド」もあるでしょう。
「ここで離婚をしたら、これまでの努力や頑張りがムダになる」という思いもあるかも知れません。
ただ、それだけが理由ではありません。
根底に夫に対する愛情があるからこそ、もう一度やり直してみようと思えるのです。
不倫をしてもなお、夫に対する愛情を持ち続けてくれている妻。
そんな妻の深い愛情には感謝しかありません。
また、すぐに離婚を選択しなかったものの、自分の気持ちに確信を持てず、悩んでいる妻も少なくありません。
今すぐ離婚するほど夫を嫌いにはなってない。
かといって、以前のように夫を愛し、信頼出来るようになるかは分からない・・・というわけです。
不倫で裏切られた妻の立場に立てば、夫への気持ちに確信が持てないのは仕方ありません。
貴方も、逆の立場(妻が不倫をした)に置かれたら、きっと同じように悩むはずです。
このように、夫の不倫のみを理由に、すぐに離婚を決意する妻はそう多くありません。
私のカウンセリングの実例からみて、妻が離婚を決意するのは、不倫の事実よりもむしろ「夫の不倫後の言動」に原因があります。
不倫をやめても、下記のような態度・言動を取り続けていると、妻の愛情を失い、離婚を宣告されることがあります。
・いじけたり、ふてくされて自分のカラに閉じこもる
・不倫の話題になるとすぐに逆ギレする
・無気力、なげやりな態度を取る
・不倫をした自分自身と向き合おうとしない
・妻の気持ちを理解するより、自分の気持ちを主張することが多い
・不倫を許してもらって当然という態度を取る
・「オレなら不倫を忘れて前を向く」など、自分の考えを押し付ける
・不倫の原因は妻にもあると責任転嫁する
・不倫とは関係の無い事柄(妻の性格、妻の過去の言動など)を取り上げ、「どっちもどっち」だと主張する
・反省や謝罪の気持ちをきちんと示さない
・妻と向き合うことから逃げる
・「やり直すためには何でもやる」という積極性や覚悟が感じられない
・親や第三者にかばってもらおうとする
・子供へのフォローや配慮が一切無い
・カウンセリングを受けたがらない
・第三者の助言を頑なに受け入れない
不倫をしてもなお、夫に対する愛情を持ち続けてくれていた妻。
そんな妻ですら、上記のような言動・態度を目の当たりにすると、完全に夫への愛情を無くしてしまうことがあるのです。
妻にしてみれば、不倫で1度裏切られ、不倫後の言動・態度で2度裏切られるようなものです。
これでは、妻が夫への愛情を無くしてしまうのも当然です。
妻は不倫後のあなたの言動・態度を観察しています。
そこから、あなたの反省とやり直しの意志がホンモノかどうか、見極めようとしています。
ここで反省とやり直しの意志をきちんと示していけば、妻の気持ちもやり直しの方向に傾いていくはずです。
不倫をした事実は変えられませんが、妻に対して反省とやり直しの意志を示し、やり直す努力をすることは今からでもできます。
妻の愛情を完全に失ってからでは手遅れです。
上記のような言動・態度に心あたりのある方は、今すぐ改めることをお勧めします。
夫がいくらやり直す努力をしても、妻の気持ちがついていかず、離婚を告げられることもあります。
元はと言えば、離婚の原因を作ったのは貴方の方です。
妻が「やっぱり夫とやり直すのはムリ」と判断したのであれば、その判断を尊重し、受け入れるしかありません。
それが最終的な不倫の責任の取り方であり、妻に対する愛情の示し方ではないでしょうか?
残念ながら離婚に至ったとしても、妻の心の回復と夫婦関係修復のため、一生懸命努力をしてきたことは決してムダにはなりません。
「妻とやり直すため、できるだけの努力はした」という自負は、不倫という過ちを犯してしまった自分を救うことにもつながるからです。
・オレはどうして不倫に走ったのだろう?〜自分と向き合って不倫の理由・原因を突き止めよう
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花田好久(はなだよしひさ)。不倫問題カウンセラー。1975年2月生まれ。既婚。福岡県出身。東京都八王子市在住。
男性カウンセラーの特性を活かし、不倫をする夫の心理を読み解くのを得意とする。
相談者や読者からは「不倫を解決できた」「心が救われた」「勇気づけられた」と、多数の感謝と支持の声が寄せられている。