妻に反省とやり直したい気持ちが伝わらないのはなぜ?
不倫問題カウンセラーの花田好久です。
不倫をした夫から、「私は不倫を心から反省していて、妻とやり直したいと思っています」
「ですが、妻からは、反省の気持ちも、やり直したい気持ちも伝わってこない」と言われるんです・・。
といったご相談をよく頂きます。
もし夫が、「離婚されるのは嫌だから、反省したフリだけしている」のなら、そもそも気持ちが無いので、伝わるはずがありません。
残念ながら、そういう夫も一部にはいるのでしょう。
しかし、わざわざカウンセリング料金を払って、恥をしのんで自らの不倫問題を相談に来る夫なら、反省の気持ちにウソは無いと思います。
私の不倫反省本を購入して、やり直す努力をしている夫も同じでしょう。
では、反省とやり直したい気持ちは本物なのに、なぜ妻に気持ちが伝わらないのでしょうか?
その理由として最も考えられるのは、夫の側の「表現力不足」です。
夫の側に、自分の気持ちを表現する力、伝える力が足りないので、妻に気持ちが伝わらないのです。
夫が無表情で、眉一つ動かさず、「不倫のことは反省してます。ごめんなさい。やり直したいです」と言ったとします。
そんな態度で反省していると言われても、妻は「本当にそう思っているの?全然気持ちが伝わらないよ!」と感じるのが当然です。
また、「本当に反省している。君を愛している。分かるだろう!?」などと、イラついたような言い方をされると、妻に気持ちは伝わらず、心が癒されることも無いでしょう。
妻に反省とやり直したい気持ちを伝えるには、「どうすれば伝わりやすくなるのか?」「妻の心に響くのか?」を、俳優にでもなったつもりで考えて工夫することです。
例えば、下を向いてボソボソ言うのではなく、「妻の前でひざまずいて、手を取って、上目遣いで、ハッキリと気持ちを伝えてみる」等です。
もともと感情を抑えるタイプの夫だと、そんな芝居がかった伝え方は恥ずかしいと思うかも知れません。
しかし、不倫後のやり直しの過程では、そんなことを言っている場合ではありません。
自分の恥ずかしさより、「妻に気持ちが伝わること」「妻の心が少しでも癒えること」を優先してもらいたいのです。
夫の側に、「反省とやり直したい気持ちは本物だから、妻は察してくれるはず」という考えがあるのなら、それは妻への甘えです。
(平時なら妻との間では「あうんの呼吸」で良くても、不倫後のやり直しという非常時では通用しません)
いくら妻との間でも、気持ちは言葉で表現しないと伝わりませんし、妻に伝わりやすくなるよう、表現方法に工夫も必要です。
そこに手を抜くようではダメなのです。
最初から上手く気持ちを表現できなくても良いのです。
俳優ほど表現上手にならなくても、妻に自分の気持ちが伝わる程度まで表現力を上げられれば十分です。
おとなしめで恥ずかしがり屋の夫が、性格を180度変える必要はないのです。
ですから、あまり構えずに、出来るところから少しずつ表現方法を工夫していって下さい(例えば、「妻の目をしっかり見て話す」「早口でまくしたてない」等)
表現方法を工夫して、何度も繰り返すうちに、最初は10のうち1しか伝わらなかったのが、徐々に3とか4まで伝わるようになっていきます。
そうすれば、妻も夫の本気度や気持ちを感じられるようになっていくはずですよ。
ちなみに、私の夫婦カウンセリングでは、夫に対して、隣に座っている妻の顔を見て、妻への気持ちを語ってもらうことがあります。
これは、夫婦2人きりだと、改まって妻への気持ちを語るのは恥ずかしい、という夫に気持ちを伝える練習をしてもらう意味合いもあります。
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花田好久(はなだよしひさ)。不倫問題カウンセラー。行政書士。1975年2月生まれ。既婚。福岡県出身。東京都八王子市在住。
男性カウンセラーの特性を活かし、不倫をする夫の心理を読み解くのを得意とする。
相談者や読者からは「不倫を解決できた」「心が救われた」「勇気づけられた」と、多数の感謝と支持の声が寄せられている。