不倫後、妻とやり直す際のよくある悩みと対処法
不倫後、妻とやり直す際のよくある悩みと対処法
不倫問題カウンセラーの花田好久です。
不倫後、妻とやり直す際には、誰しも不倫後のやり直し特有の悩みを抱えるものです。
本記事では、そうしたよくある悩みをピックアップして、対処法をご説明します。
不倫再発を疑われてしまう
もう二度と不倫はしないと誓っているのに、妻から何かにつけて不倫再発を疑われてしまう・・。
妻を不安にさせないよう、仕事の飲み会は最低限にして、一人での外出もなるべく控えている。
残業や出張の際は、妻にマメに連絡を入れるようにしている。
それでもなかなか信じてもらえない・・。
こういう状態がいつまでも続くと、さすがに辛いですよね。
自業自得とは分かっていても、そこは夫も生身の人間です。
そのつもりもないのに、何かにつけて疑われるのは不快ですし、傷つくものです。
とはいえ、疑ってしまう妻の方もすごく辛いのです。
会社の飲み会、残業、出張、休日出勤、一人での外出。
その度に、「また女と会うのでは?」などと、いちいち不安を感じて、ピリピリ神経をとがらせてしまう。
夫の言葉を信用したいけど、どうしても信用しきれない・・。
そういう気持ちでいる妻も辛いのだということを、どうか理解してあげてください。
まして、妻は自分が不倫をしたわけではないのに、そういう辛い思いをしているのですからね。
では、不倫をした夫は、どれだけ疑われても、黙って耐え続けないといけないのでしょうか?
不倫で傷ついた妻の心が回復してくれば、疑われることも徐々に減っていくはずです。
それまでは耐えるのが原則です。
しかし、どうしても辛いときは、「疑われるのは辛い」と言っても良いと思います。
ただ、妻に「不倫を疑うな」というのはムリですし、自分の辛さを訴えるだけでは、妻に「貴方は自分のことしか考えていない」と思われてしまうでしょう。
そう思われないようにするには、「疑ってしまう妻は自分よりも辛いだろう」と、妻の気持ちに理解を示していくことが大切です。
「不倫相手に本気だったのでは?」と疑われる
夫の不倫はただの遊びではなく、本気の不倫だったのではないか?・・と悩む妻は少なくありません。
本気の不倫ということは、夫が妻以外の女性に、一時的とはいえ完全に気持ちを移したということです。
妻にとってこれほど辛く、悲しく、屈辱的なことはありません。
夫の不倫が本気だったのなら、とてもやり直すことはできないと感じる妻もいます。
肉体関係の有無よりも、本気だったのかどうかの方が気になる妻もいます。
妻にとって、夫の不倫が本気だったのかどうかは、非常に気になることなのです。
※妻が気にしていることや、妻からの質問にどう答えるかは、「不倫反省本第1章9.妻からの質問には正直に答える」が参考になります。
ゆきずりの相手との一晩限りの関係なら、妻が不倫を本気と疑うことはないかも知れません(もちろん、一晩限りなら許されるわけではありません)
しかし、特定の相手と数か月〜数年単位で不倫していたのなら、本気だったのではないか?と疑われても仕方ありません。
もしあなたが不倫相手とは本気ではなかったのなら、妻にきちんと説明をすることが必要です。
・不倫の高揚感を本気と勘違いしていたと思う
・セックスができればそれで良かった
・別れるきっかけがなくて、ズルズルと惰性で続いてしまった
上記のように、不倫をしていた当時の心境を振り返って、言葉できちんと説明しましょう。
妻から「本当にやり直す気があるのか?」「心から反省しているのか?」と、不安や不信感を持たれる夫には共通点があります。
それは、言葉での説明が圧倒的に足りないことです。
・不倫を止めて戻ってきたからそれで良いだろう
・前も本気じゃないって言っただろう(一度言えば十分だろう)
・言わなくてもオレの気持ちは分かるだろう
このような態度ではいけません。
面倒くさがらず、恥ずかしがらず、誠意をもって、「本気じゃなかった」と説明することが大切です。
妻が不安になったら、その都度繰り返し説明してあげることです。
妻は何度でもあなたの言葉を聞いて安心したいのです。
その安心感を積み重ねていくことが、再び妻からの信用を取り戻すことにつながります。
妻から「死にたい」と言われる
夫の不倫は妻の心を深く傷つけます。
憔悴しきった妻から「こんなに辛いなら、いっそのこと死んでしまいたい」などと言われることもあるでしょう。
「死にたい」などと言われると動揺してしまうものですが、必ずしも慌てることはありません。
女性の言葉は文字通りの意味とは限らないからです。
「死にたい」と訴える妻は、文字通り「死にたい」のではありません。
貴方に辛い思いを分かって欲しくて、「死にたいくらい辛い」と訴えているのです。
ですから、妻に「死にたい」と言われても、慌ててアタフタしないことが肝心です。
貴方が慌ててしまうと、妻は安心して辛い気持ちを吐き出せなくなってしまいます。
慌てるのではなく、「死にたいくらい辛い思いをさせてしまったんだね」と、妻の気持ちに寄り添うことが大切です。
そうすれば、妻は落ち着きを取り戻し、辛い気持ちを分かってもらえたと満足してくれるはずです。
妻の言葉を文字通り受け止めるばかりではなく、妻の言葉のウラにある「真意」に目を向けるようにしましょう。
※ただし、妻に自殺の兆候がみられる場合は、出来る限り早く心療内科を受診させて下さい。
やり直し(夫婦関係修復)の意志を疑われてしまう
妻から「本当にやり直す気があるの!?」と言われたら、貴方はどうしますか?
不倫を心から反省し、妻とやり直すために努力をしているのに、その努力を否定されるような言い方をされると傷つきますよね。
あるいは、どうしてそういうことを言われるのか分からず、困惑してしまうかも知れません。
だからといって、「これ以上、どうすれば良いんだよ!?」とキレたり、黙り込んでしまってはいけません。
キレたら妻と言い争いになるだけですし、黙ったままでいると余計に妻がいらだってきます。
前記「妻から死にたいと言われたら?」という項目でもお話したように、女性の言葉は文字通りの意味とは限りません。
妻の言葉を文字通りに受け止めるのではなく、妻の言葉のウラにある「真意」に目を向けるのがポイントです。
「本当にやり直す気があるの!?」の言葉のウラには、「もっと積極的にやり直しの意志を示して欲しい」という真意が隠されていると想像できます。
妻は、決して貴方の努力を否定したいのではなく、貴方の意志を再確認して安心したいのでしょう。
妻の真意をくみ取ることができれば、傷ついたり、困惑することなく、妻の言葉を受け止められるはずです。
とはいえ、妻の言葉から真意をくみ取ろうとしても、よく分からないことも多いと思います。
どうしても妻の真意が分からない場合は、「どうしてそう思うの(感じるの)?」と穏やかに聞き返して下さい。
そうすれば、妻も率直に、自分の真意を打ち明けやすくなります。
このようなやりとりを続けて行けば、貴方も妻の真意を理解しやすくなるはずです。
妻も、自分の真意が貴方に伝わりやすくなり、満足してくれることでしょう。
やり直しの努力を認めてくれない
不倫後、妻とやり直すために自分なりに努力をしている。
謝罪をして、もう二度と不倫はしないと約束し、誓約書も書いた。
おわびの印にプレゼントもあげた。
毎日なるべく早く家に帰るようにして、家事や子供の世話もしている。
妻のためにカウンセリングの予約も取った。
しかし、自分なりに努力をしていても、妻の機嫌は直らないし、感謝の言葉ももらえないとします。
不倫をした自分が悪いとはいえ、努力を認めてもらえないのは辛いものがありますよね。
では、どうして妻はやり直しの努力を認めてくれないのでしょうか?
夫側の問題として考えられるのは次の通りです。
・やり直しの努力の方向性が間違っている
いくら自己流で努力をしても、方向性が間違っていると、やり直しのためには逆効果になることもあります。
不倫反省本や当サイトの記事をよく読んで頂き、間違った方向で努力をしていないかチェック・修正しましょう。
・やり直しの努力が中途半端
正しい方向でやり直しの努力をしても、継続できなければ意味がありません。
妻から良い反応が得られないからと、すぐにあきらめるのではなく、努力を続けることが大切です。
また、「不倫を反省している」と言っておきながら、妻から責められると逆ギレしてしまう方もいます。
こうした言行不一致があると、「反省は本心なのか?」と、妻の不信を招くので注意してください。
夫が一定期間継続して、正しい方向でやり直しの努力をしているとします。
ただ、その場合でも、妻がその努力を認め、感謝してくれるとは限りません。
なぜなら、妻は、「夫の不倫で傷つけられた分、埋め合わせをして欲しい」と思うものだからです。
※埋め合わせとは、夫の心からの反省と謝罪、傷ついた妻の気持ちを理解すること、妻の心を癒すための努力などです。
ですから、少々努力したぐらいでは、「私をこれだけ傷つけたのだから、それぐらいしてくれるのは当たり前」と思われて当然なのです。
また、夫の不倫で傷ついた妻は、身心ともに疲れ切っているものです。
気分が落ち込むことも多いので、夫の努力を認めてあげる心の余裕は無いのが普通です。
ですから、「オレの努力を認めてくれ」と妻に求めるのは、妻にムリを強いることだと思ってください。
やり直しの努力を続けているうち、妻の心が回復してくれば、いずれ夫の努力に目を向けてくれるときがくるかも知れません。
そのときまで、見返りを求めずにやり直しの努力を続けて頂ければと思います。
もし、特に求めてはいないのに、妻の方から夫の努力を認めてくれることがあれば、それは大変ありがたいことです。
深く傷つき、辛いながらも夫のことを気にかけてくれる、そんな妻がいてくれることに感謝をしたいものですね。
「不倫の過去は変えられない」と言われる
不倫後のやり直しの過程で、妻からこういうことを言われたとします。
「貴方にいくら謝られても、やり直す努力をしてもらっても、不倫の過去は変えられない」
「過去の不倫が、私をいつまでも苦しめるだろう」
不倫を心から反省し、後悔している夫にとって、妻からこういうことを言われるのは辛いものです。
自分の不倫のせいで、妻にこんな思いをさせてしまっていると思うと、いたたまれない気持ちになりますよね。
では、妻がこういう絶望的な気持ちでいる以上、いくらやり直しの努力をしてもムダになるのでしょうか?
確かに、妻の言う通り、過去の不倫という事実は変えられません。
夫がどれだけ反省をして、妻の心の回復のため尽くしてくれても、過去の不倫を無かったことにはできません。
過去の不倫がこの先、一生妻を苦しめるのなら、その苦しみから逃れるために離婚を選んだ方が良いのかも知れません。
しかし、絶望するのはまだ早いといえます。
「夫の過去の不倫が私をいつまでも苦しめるだろう」
確かに今、妻はこのような絶望的な気持ちでいます。
その気持ちは誰も否定することはできません。
ただ、1年後、2年後、5年後も同じ気持ちなのかは、妻本人も分からないのです。
この先気持ちがどのように変化するか(あるいは変化しないか)は、妻にも誰にも分からないことです。
今は到底、夫の謝罪や努力を受け入れる気持ちにならなくても、いずれ気持ちに変化が訪れるかも知れません。
夫として、それまでは、引き続きやり直しの努力を続けて行くことです。
その他のよくある悩みと対処法について
このほか、下記のような悩みと対処法については、「不倫を反省して妻とやり直したい夫のための本 第3章不倫後の夫婦関係修復〜よくある悩みと対処法」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
1.妻との接し方が分からない
2.妻が信用してくれない
3.妻から不倫を責められて辛い
4.妻が過去の不倫を許してくれない
5.罪悪感を感じすぎて苦しい
6.妻がセックスに応じてくれない
7.妻に改善して欲しいことがある
8.「不倫相手を乗せた車は買い替えてほしい」と言われたら?
9.「今すぐ不倫をする前のあなたに戻って!」と言われたら?
10.妻の心の回復がなかなか進まない
11.妻の話が長時間に及んでキツいとき
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花田好久(はなだよしひさ)。不倫問題カウンセラー。行政書士。1975年2月生まれ。既婚。福岡県出身。東京都八王子市在住。
男性カウンセラーの特性を活かし、不倫をする夫の心理を読み解くのを得意とする。
相談者や読者からは「不倫を解決できた」「心が救われた」「勇気づけられた」と、多数の感謝と支持の声が寄せられている。